2024年5月

さまざまの 事おもひ出す 桜かな 
                松尾 芭蕉 

 日頃よりご支援、ご関心をお寄せいただいている皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。 
 
私たち日本人にとって春の代名詞のように浮かんでくるのは桜です。桜には人それぞれに思い出があって桜の花を見るたびにその思い出が蘇ってくるものです。 

 私が、30数年前に東京シュタイナーシューレ(現 藤野シュタイナー学園の前身)の教師時代、十和田で長い間シュタイナー教育講座をしてきました。 
 
その教育講座に参加した人の多くはその後もコツコツと学び続け、更に新しい人達も加わり発展を続けている「シュタイナーに学ぶAOIもり」という会があります。 
4月27日、28日にこの会の主催によるクリスマス会議100周年記念行事が十和田で行われました。 
 この会に、日本アントロポゾフィー協会の理事である石川恒夫氏と私が招かれました。昨年、東京小金井で行われた同協会のクリスマス100周年行事の展示会と「ゲーテアヌムとシュタイナーの世界観」と題したギャラリートークが行われ、私は響きが人の精神に何をもたらすのかをテーマにした「響きの楽器が持つ力」という体験を通してのワークショップをしてきました。 
 30年ぶりであった人、新旧様々な出会いを通して、今更ながら東北人の息の長さ、粘り強さに感動を覚えました。 

 私がアントロポゾフィーに出会ってから50年、私の後半の人生はアントロポゾフィーの道に導かれたものだった、また修行の道でもあったのだと感慨深いものがあります。勿論今でもこの道は果てしなく続くのですが。
 
しかし、この道のお陰で、希望の光を持ち続けて生きることが出来ているのだと感謝をしています。この4月の出会いから、これからも私のできることを通して多くの人とともに歩んでいきたいと改めて思いました。 

 今年の9月から始める新しいコースをはじめ、これからもご支援とご関心をお寄せくださいますようお願いいたします。 

 末筆ながらみなさまのご健勝、ご発展をお祈りいたします。 

2024年5月吉日 

一般社団法人 アウディオペーデ 代表理事 竹田喜代子 

スタッフ 一同

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