
雨あがり 古木の枇杷に つどう鳥
喜代女
日頃よりご支援・ご関心をいただいている皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
我が家の小さな庭に古い枇杷の木があり、昨年は実がならなかったのですが、今年はたくさんの実がなりました。早く熟してくれるように毎日眺めていたのですが、だんだん熟すにしたがって小鳥たちが集まるようになりました。それも楽しみの一つでしたが、ある日、カラスが五羽、十羽と集まってアッという間に枇杷の実はなくなってしまいました。
その素早さにびっくり、カラスの賢さにまたびっくりと、つかの間の自然のドラマを見た瞬間でした。
さて今年の後半は、アウデイオペーデの集大成ともいうべきアントロポゾフィー音楽療法研修コースを開講する予定ですが、このところ応募者の面接やカリキュラムの準備などで忙しい日々です。
このコースの一番根底にあるのはアントロポゾフィーに基づく人間観や医学の考え方、音楽の捉え方ですが、もう一つこのコースの特徴として「聴く」ことが大前提にあります。
「聴く」ということは相手を尊重し、敬い、受け入れるということが求められます。この「聴く」という理念は言うまでもなく私の恩師であり共同者でもあるラインヒルド・ブラススさんが長いこと教育の場で考え、実践に基づいた理念です。
おそらく最後のコースになるであろう9月からのコースの前に、ブラスさんの「聴く道の発見」を改めて読んでみて感動を覚えています。
願うことならこの理念がコースの中で生かされ、受講生に伝わることが大きな望みです。
このコースの募集期間は7月20日までですが、講師陣も国内の経験豊かな講師をはじめ、オランダ、ドイツ、スイスなどから講師が来日して講座に協力をしてくれます。
この機会に多くの皆様のご参加をお待ちしています。
詳しいことはホームページをご覧ください。
末筆ながら皆様のご自愛とご活躍をお祈り申し上げます。
2024年 7月吉日
一般社団法人 アウデイオペーデ代表理事 竹田喜代子
スタッフ一同